風天塾(ワークショップ・セミナー) 

古代と現代のコスモロジー (会場:京都 2023年3月25日、3月26日) 


第4回 日時:2023年 3月25日(土)、3月26日(日) 午後12時半〜午後5時  

両日とも、10名限定。

場所:かぜたび舎(京都)京都市西京区嵐山森ノ前町 (阪急松尾大社駅 徒歩5分)

 (松尾大社駅から徒歩7分の梅宮大社に集合し、周辺をフィールドワークの後、会場(私の事務所)に移動。)

*資料代として、おひとり様2,000円をいただきます。

 


現代はコスモロジーの転換期です。

コスモロジーは、宇宙の天体のことに限らず、自分の周りの世界の秩序構造の捉え方で、宗教や哲学も含まれ、人生観や死生観も含まれます。

 人間にかぎらず犬や鳥やコウモリにもコスモロジーがあり、自分が認知する範疇で世界のことを思い描いて行動していますが、人間が他の生物と大きく違うところは、時代によって世界認識の仕方に変遷があることです。 一人の人生においても、経験によって物の見方が変わり、物の見方が変われば行動も変わります。


  人間のコスモロジーは変遷していくものなのに、現代人は不変で誰でも同じものとして捉えてしまい、現在のこの価値観に縛られたまま寿命が尽きるまで過ごさなければいけないと信じている人が多くいます。
  私は、日本各地の古くから大切にされてきている場所を訪れ、ピンホールカメラで撮影し、過去の時間へと想像力を膨らませ、「Sacred world 」という本を作り続けていますが、歴史研究のためではありません。人間のコスモロジーが、時代環境によって変遷していくという事実を自分に引き寄せて、世界の見方に幅や奥行きをもたらしたいと考えています。 ピンホールカメラを用いているのは、カメラという新しい「眼差し」を初めて手にした時の人間の心の動きを再確認したいからです。
  人間の眼差しには、歴史的なサイクルがあります。そして、人間の眼差しは、社会環境の変化や技術の発展にともなった意識の変遷と関わっています。21世紀になり人間意識が少しずつ変わりはじめ、それに応じた新しい眼差しの獲得が必要となってきています。そのリアリティを少しでも感じられるよう、東京と京都の拠点で、隔月ごとに、ワークショプを続けていこうと思います。
 私が実際に撮影してきたピンホール写真も見ていただきながら、知識や情報の獲得のためではなく、時空を超えた旅体験こそが大事だと考えています。 

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