Sacred  World 日本の古層 vol.2 〜

pinhole photography & text  by Tsuyoshi Saeki                           2021年7月5日発行


日本の聖域に秘められた古代の記憶。

日本人とは何か? われわれは、どこから来て、どこへ行くのか?

 人間が作ったシステムは時代とともに変化しますが、自然の理は太古の昔から普遍であり、日本人は、遥かなる昔から、その自然の理に沿って生きてきました。

 もののあはれ、わび、さび、はかなしといった日本人特有の美意識は、そうした自然の理に即して深まり、文化を育み、その文化が、日本人の生き様に影響を与えてきたように思われます。

* 以下のイメージは、Sacred world 日本の古層 Vol.2の内容の一部となります。

 ピンホールカメラはシャッターやファインダーがなく、0.2mmほどの針穴を長時間開くことで写す道具なので、意識的に被写体を切り取るのではなく、無意識のうちに何ものかを招き入れるという感覚の写真行為となります。その結果、生じる画像は、フォトジェニックな人工的建物よりも、岩や樹木や川の流れといった自然の方が、自分の心の深いところに響くことが多くなります。


わが国の神話は多元的であり、複合的であるといわれている。それはさらに遡っていえば、わが国の民族と文化とが多元的であり、複合的な成立をもつものであることを、意味している。 白川静

Sacred world vol.2

A4サイズ (横297mm 縦210mm 厚さ12mm)    全120ページ 

ピンホール写真・文章/佐伯剛  *写真数75   

税込単価1,000円。送料、1冊につき300円

¥1,300

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kazesaeki@gmail.com


※ご注文いただいて1週間、お手元に届かない場合は、何かしらのアクシデントの可能性があります。お手数をおかけしますが、kazesaeki@gmail.com 佐伯宛てにご連絡ください。


*PDFの画質ですが、Sacred world 2 本編の内容をご確認いただけます。

Sacred  World 日本の古層 vol.1 〜

pinhole photography & text  by Tsuyoshi Saeki                  2020年4月1日発行


Sacred world vol.1

A4サイズ (横297mm 縦210mm 厚さ13.5mm)    全120ページ

ピンホール写真・文章/佐伯剛  *写真数85

税込単価1,000円。送料、1冊につき300円。

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※ご注文いただいて1週間、お手元に届かない場合は、何かしらのアクシデントの可能性があります。お手数をおかけしますが、kazesaeki@gmail.com 佐伯宛てにご連絡ください。


*PDFの画質ですが、Sacred world 1 本編の内容をご確認いただけます。

還るところ

 

Sacred worldに掲載されている写真は、全てピンホールカメラで撮ったものである。

 一般的な写真撮影は、被写体を探して狙い撃つ性質があり、「撮影する」を英語にすると、shootとなる。カメラのシャッターは拳銃の引き金である。

 しかし、私たちは、いつも獲物を狙うような目で風景と向き合っているわけではない。

 どちらかというと、私たちは、風景を見るのでなく眺めるように暮らしている。そして、無意識のうちに、そこに漂うものや蠢くものを感知して、記憶化している。

 フランス語のデジャ・ビュ(既視感)のように、わけもなく懐かしいと感じることについて、フロイトは、自分では実際に体験していなくても、夢の中ですでに観ているからだと説明した。しかし、理由はそれだけとは限らず、人生の中で、無意識のうちに記憶化している情景が膨大にあるからだとも言える。

 私たちの意識は、個人の自我や社会の常識と強く結びついているが、無意識は、自分個人の生涯には収まりきらない人類の潜在的記憶と呼ぶべきものと結びついて反応している。

 ピンホールカメラはシャッターやファインダーがなく、0.2mmほどの針穴を長時間開くことで写す道具なので、意識的に何ものかを撃つのではなく、無意識のうちに何ものかを招き入れるという感覚の写真行為となる。その結果、生じる画像は、有名でフォトジェニックな歴史的建物よりも、岩や樹木や川の流れといった何気ない自然物の方が、自分の心の深いところでの響きあいを感じることが多い。

 現代社会で物事を判断する時、数かぎりない分別の尺度で選別するが、森羅万象は互いに優劣はなく、等価に連関して存在している。そして歴史は単なる過去の記録ではなく、私たちを育み、私たちが還っていくところである。そんな当たり前のことすら私たちは忘れているが、何かしらのきっかけで森羅万象の摂理と歴史の摂理が重なって見える時、私たちは、自分という存在もその一部であることを、それとなく察することができる。

 Sacred Worldというのは、天国のような特別な場を指すのではなく、世界の普遍性を反映する根源的な場のことであり、その根源性は、森羅万象の中を生きる全てのものに等価に行き渡っている。

                             

                                                                                               2021年6月20日    佐伯剛